マンデリンコーヒーは苦みとコクが好きな人におすすめ!特徴やおいしい飲み方を紹介

コーヒー豆

マンデリンコーヒーは苦みと深いコクが特徴的なインドネシア産のコーヒーです。

日本で人気のある銘柄ですが、名前を聞いたことがあるけど詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか?

実はマンデリンはインドネシアで絶滅を免れたコーヒー豆という歴史があります。

この記事ではマンデリンの特徴や歴史、おいしい飲み方を紹介していきます!

この記事でわかること
  • マンデリンの特徴と歴史
  • マンデリンが自分の好みに合うか
  • マンデリンコーヒーのおいしい飲み方

マンデリンの特徴

マンデリンには主な特徴が4つあります。

インドネシアのスマトラ島で栽培されている

マンデリンはインドネシアのスマトラ島の一部の地域で栽培されているアラビカ種のコーヒー豆です。

インドネシアはジャワコーヒーやトラジャコーヒーなどの産地でもあります。その中でも、マンデリンの生産量はインドネシア全体の約5%ほどと、かなり希少です。

また、栽培される地域によってブランドが確立されており、スマトラ島西北端のアチェと北部のリントン・二・フタ地区のリントンが有名です。

アチェ :生豆が大きく、苦みと甘みの混在した味わいで、香りも重厚

リントン:生豆は小さく、ハーブや酸の味わいで、さっぱり感がある

マンデリンの等級(グレード)は欠点豆の数で決まる

コーヒー豆の等級は、インドネシアでは300gの豆の中に含まれる欠点豆(コーヒーの風味に悪い影響を与える不良豆)の数で決めています。

等級はG1からG5までの5段階あり、一番上の等級であるG1は欠点豆が0~3個までとかなり厳しい基準となっています。

日本の自家焙煎店で取り扱ってるマンデリンは品質の良いG1がほとんどです。そのため、喫茶店などで飲むマンデリンコーヒーはおいしいものが多いのです。

また、コンビニのコーヒーや缶コーヒーでもマンデリンブレンドやマンデリンコーヒーを販売していることがあり、そこで使われているのもG1であることが多いです。

見かけた際は是非、確認してみてください!

苦みが強く、コクが深い

マンデリンは酸味が控えめで苦味が強く、深いコクがあるのが特徴です。

また、深煎りにしてもコーヒー豆の個性が失われず、より深みのある味わいになります。

ブラックコーヒーでは苦みや深いコクを味わえ、カフェオレにすると、ミルクの甘みと絶妙に合わさりおいしく飲めます。

深煎りが好きな方酸味よりも苦みが好きな方カフェオレが好きな方にはおすすめできるコーヒー豆です。

香りに集中力向上の効果がある

マンデリンの香りには集中力を向上させる効果があります。

精神科医で杏林大学名誉教授でもある古賀良彦医師の研究によると、マンデリンの香りにリラックス効果はないが、集中力を高める効果があったとのことです。

潜時が短く、P300が早く出現したのはブラジルサントスやマンデリン、ハワイ・コナだった。ブラジルサントスやマンデリン、ハワイ・コナは脳の働きを活性化して、情報処理のスピードを高める効果があることが分かった。

引用:全日本コーヒー協会より

仕事や勉強を始める前にマンデリンの香りを楽しみながら飲むというのもおすすめです!

マンデリンの歴史

ここではインドネシアのコーヒーの歴史から、マンデリンの由来まで解説していきます。

マンデリンという名称の由来は部族から

マンデリンという名称は昔、スマトラ島に住んでいたマンデリン族から付けられたと言われています。

インドネシアでコーヒーさび病が大流行した際、その部族が一部のアラビカ種のコーヒーの木を守り育てたことが関係しています。

コーヒーさび病による絶滅の危機

オランダからジャワ島にアラビカ種のコーヒーの木が持ち運ばれてきたことによって、インドネシアでのコーヒー栽培は始まったとされています。

その後、コーヒー栽培はインドネシア全土に広がっていき、世界有数のコーヒー産出国となっていきます。

しかし、インドネシアではコーヒーの木が絶滅する危機に陥ったことがあります。

その原因がコーヒーさび病です。

コーヒーさび病はさび病菌がコーヒーの葉の裏側に付着することで葉の光合成の機能を失わせてしまう恐ろしい病気です。

光合成ができなくなったコーヒーの木はやがて枯れてしまいます。

当初インドネシアで栽培されていた「アラビカ種」はこの病気に弱く、インドネシア全体にコーヒーさび病が広がった影響で絶滅の危機に陥ってしまったのです。

そこで病気に弱い「アラビカ種」から病気に強い「ロブスタ種」の栽培への移行が進んでいきました。

今ではインドネシアのコーヒー豆の生産量はアラビカ種は10%ほどとなってしまい、ロブスタ種が90%と多数を占めています。

生き残ったコーヒー豆

インドネシアのアラビカ種が次々と枯れていく中、かろうじて生き残ったコーヒーの木もありました。

その一部をマンデリン族という部族が中心となり、スマトラ島で守り育てていったのです。

それにより、生き残ったコーヒー豆こそが現在の「マンデリン」です。

マンデリン族のおかげで、今でもマンデリンコーヒーを飲むことができています。

マンデリンのおいしい飲み方

生き残ったコーヒー豆であるマンデリンの飲み方は次のものがおすすめです!

苦みを楽しめる深煎りがおすすめ

マンデリンは苦みやコクが特徴で、深煎りがおすすめのコーヒー豆です。

深煎りをしても味や風味が落ちることがなく、より深みがある味わいになるからです。

苦みをより楽しみたい方は、温度を高め・抽出時間を長めにすることで、より濃厚な味わいを楽しむことができます。

口当たりを少し軽くしたい方は、逆に温度を低め・抽出時間を短めにすると良いです。

お好みによって調整してください!

苦みが合うカフェラテもおすすめ

マンデリンの苦みはミルクの甘みと、とても合います。

ブラックコーヒーが苦手な方はミルクと合わせることで、コクのあるカフェオレが楽しめるためおすすめです。

コーヒーは濃い目に抽出することで、より味わい深いカフェオレを作ることができますよ!

マンデリンコーヒーを楽しもう!

ここまでの内容をまとめると以下になります。

まとめ
  • マンデリンはインドネシア産の希少なコーヒー豆
  • 酸味が控えめで苦みと深いコクがある
  • コーヒーさび病から生き残り、マンデリン族が守り育てた
  • 深煎りでブラックコーヒーとして味わっても、カフェオレにしてもおいしく飲める

マンデリンは希少なコーヒー豆ですが、日本の喫茶店で出していることが多い品種のため、見かけた際は是非味わってみてください!

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